学生さんとお話をさせていただきました。
ペリネイタルロスケアを今後の研究テーマにしたいという大学院生さんから、
「助産院での流産・死産後の産後ケアについてお話を伺いたい」
とご連絡をいただき、お話をさせていただきました。
こうして学生さんがペリネイタルロスケアに興味を持ち、学びたいと思ってくださることを、
とても嬉しく感じました。
一方で、お話をする中で、
「学部ではペリネイタルロスケアについて学ぶ機会はほとんどなく、実際のイメージと違っていた」
という感想も聞かせてくださいました。
また、「流産や死産を経験されたお母さんは、助産院という場所に行くこと自体に抵抗があるのではないかと思っていました」
とも話してくださいました。
実際に産後ケアを利用されたお母さんたちからは、
「とにかく誰かとつながりたかったから、本当にありがたかった」
「赤ちゃんを取り上げてくださった先生や助産師さんは、亡くなった赤ちゃんのことを知ってくれている数少ない存在で、
1か月健診が終わると、そのつながりも終わってしまうことが寂しかった」
という声を伺うことがあります。
もちろん、すべての方が同じように感じるわけではありません。
でも、「助産院だから行きづらい」と一概には言えず、
その方が必要としているタイミングで、安心してつながれる場所があること自体が大切なのではないかと感じています。
流産・死産後の産後ケアというと、「何か特別な知識や技術が必要なのではないか」と感じる医療者の方は少なくありません。
実際、岡山市内でも流産・死産後の産後ケアを受けられる場所は、まだ数えるほどしかありません。
その背景には、教育の場で学ぶ機会が限られていることも一つあるのではないかと感じています。
実は私自身も、助産師資格を持っているわけではありませんし、
流産や死産の現場を経験してきたわけでもありません。
だからこそ、最初は「私にできるのだろうか」と不安や迷いがありました。
でも、実際にお母さんたちと関わる中で感じたのは、本当に必要なのは特別なスキルではないということです。
必要なのは、その方のお話を丁寧に聴き、その想いに寄り添うこと。
そして、その方がご自身の力で少しずつ前を向いていく過程に、ほんの少し関わらせていただくことなのだと思っています。
もちろん、専門的な知識や支援体制は大切です。
でも「何か特別なことができないと関われない」と思ってしまうことで、
支援の輪が広がらないのは、とてももったいないことだとも感じています。
実際、私自身も最初の頃は、「この方に私は何かできたのだろうか」と正解を探し続け、
「何かしてあげなければ」と背負い込みすぎてしまった時期がありました。
その頃は、産後ケアに関わること自体が苦しく感じることもありました。
でも今は、「私が何かを解決する」のではなく、その方のグリーフに寄り添い、
必要に応じて医療機関や行政などとも連携しながら、
その方にとって必要な支援につないでいくことも大切な役割なのだと考えられるようになりました。
そう思えるようになったからこそ、今も「なないろのおはな」の活動を続けることができているのかな、と感じています。
もっと多くの医療者にペリネイタルロスケアを知っていただき、学ぶ機会が増え、
いろいろな場所で流産・死産後の産後ケアが受けられるようになれば、
お母さんたちの心と体の回復、そしてグリーフワークを支える選択肢も増えていくはずです。
まだまだ一歩ずつではありますが、こうした出会いや対話を大切にしながら、
少しずつ支援の輪が広がっていくことを願っています。
実習などお忙しい中で、ご都合を調整して下ってありがとうございました。
最後まで読んでくださってありがとうございます🌷

